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なぜ
その義歯は噛めないのか

 今お使いの義歯ではうまく噛めなくてお悩みの方、あるいは「所詮義歯だから」とあきらめておられる方々がたくさんいらっしゃいます。
 このページではなぜ「噛めない」義歯なのかその原因を考察してみます。
 なぜその義歯は噛めないのでしょうか?
 噛めない大きな要因として「痛くて噛めない」「外れるので噛めない」というのがあります。これらは非常に悩ましい問題ですが、原因が多岐に渡り、そして「噛めない」直接の原因ではありませんのでここでは取り上げないことにします。

「噛める」「噛めない」は上の歯と下の歯の接触で決まる

 ものを噛むことを咀嚼と呼びます。具体的には上下の歯の間に食品があり、それが上下の歯が適切に合わさることで押しつぶされ、あるいは噛み切られていきます。そしてそれが繰り返されていきます。ですから「噛める」「噛めない」というのは歯の位置を含めた上下の歯の接触状態、一般的には「噛み合わせ」と呼ばれている要素でほぼ決まるといってよいでしょう。

「噛み合わせ」の「正解」がまだ見つかっていないため、「噛み合わせ」の明確なルールが決まっていない

 義歯の「噛み合わせ」がその人の噛み方に合っていないと残念ながらうまく噛めません。
 しかしこの「噛み合わせ」、歯科治療にとって最も重要な分野のはずですが、人によって様々な「噛み合わせ」方があり、なおかつ複雑なものですから日本歯科界として推奨される「明確な正解」(エビデンス)というのが未だ決まっていないのが実情です。ちょっとご自身で食べているつもりで下顎を動かしてみていただくと実感できると思いますが、下顎は上下に動くのはもちろん、横にも動くし、前にも動きます。さらに前に動かしたまま上下にも動かすことができます。ヒトは下顎を自在に動かしていろいろな噛み方ができます。しかし「噛み合わせ」は非常に精密に出来ていて部位によっては0.1ミリあるいはそれ以下の違いがあるだけでうまく噛めなかったりします。お口の中は非常にアバウトな部分と精密な部分が混在していて解明を難解なものにしています。
 一部では噛み合わせの「正解」を見つけ出し実践している歯科医師もおられるとは思いますが、日本歯科界全体の見解として推奨される「噛み合わせ」というものは今のところありません。それは言い方を変えれば、「噛み合わせはそれぞれの歯科医師の裁量に委ねられている」ということになります。  
 上の歯と下の歯はどのように当たればうまく噛めるのでしょうか?
 上の歯と下の歯の当て方はそれはもう無限にあります。いくつか「噛み合わせ」の例をあげてみます。

abc
lingual
vertical
nocusp
closed
crossbite
 実に様々な「噛み合わせ」方があります。他にブレードティースといって金属の刃(ブレードティースをGoogleで検索)を歯の代わりに並べて噛ませようという歯科医師の先生もおられます。
 明確な「噛み合わせ」の「正解」がわかっていない現状での、患者さんがお使いの義歯の「噛み合わせ」の良否の判断の仕方としましては、患者さんが義歯を使ってみて、まるで自分の歯みたいに不自由なく使えたとしたらその義歯の「噛み合わせ」はその人にとっての「正解」といってよいのではないでしょうか。
 しかし、もし何度調整してもらってもうまく噛めないとしたら、その義歯の「噛み合わせ」はその人にとっては「不正解」の可能性が高いのではないかと考えられます。
 「正解」が決まっていないのですから、「噛み合わせ」の考え方は歯科医師によってかなり違いがあると思ってください。当院の考える正しい「噛み合わせ」も独自の研修と経験を積み重ね、様々な紆余曲折を経て現在に至ります。
 もし何度も義歯を調整してもらっても改善が見られない場合は、作り直しになってしまうかもしれませんが違う歯科医師に相談してみるのもひとつの方法と思われます。
 転医するというのはかなり勇気のいることですから、 まずは相談だけという形でも結構かと思います。もし気になる歯科医院がありましたら一度電話などでまずは治療の相談だけという形で応じてもらえるか問い合わせしてみるとよいのではないでしょうか。当院ではまずは他の歯科医師の意見だけを聞いてみたいという方のために(いわゆるセカンドオピニオン) 有料で相談を受けております。(30分程度5,000円) 
 あなたのかけがえのないお身体そして貴重な時間を大切にしていただきたいと強く思います。

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